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マイナ保険証 解除

マイナ保険証の解除申請が1万人を超えた背景には、「制度そのものへの不信感」よりも、「安心して使える仕組みが整っていない現状」がある――これが今回のニュースで感じた一番のポイントです。

10月下旬から運用が始まったマイナ保険証(マイナンバーカードと健康保険証の一体化)。政府のデジタル化を象徴する取り組みとして注目を集めていますが、その裏で「利用登録の解除申請」が11月末までに1万件を超えたと報じられました。

一方で、同期間の新規登録は127万人。数字だけを見れば「解除はごくわずか」と思うかもしれません。でも、私はこの「1万人」という数字が小さいとは思えません。なぜなら、それだけの人がわざわざ手続きをしてまで「不安を感じた」「信用できない」と思ったという事実があるからです。

実際、マイナ保険証をめぐってはさまざまなトラブルが報告されています。電子処方箋で別人の情報が表示されたり、保険証の読み取り不良で10割負担になってしまったり、情報の紐づけがうまくいかず診療を受けられなかったケースもあったそうです。こうした体験を聞けば、「やっぱり使うのが怖い」と思う人が出てくるのは当然ですよね。

制度そのものの方向性は間違っていないと思います。紙の保険証を廃止して情報を一元化することは、将来的に便利で効率的になるはずです。ただ、現時点ではその運用やシステムが十分に信頼されていないのが問題。国全体のデジタル化を進めるうえで、「安心して使える」という感覚が伴わなければ、どれだけ便利でも普及は難しいと思います。

今回の解除申請の増加は、制度を否定する動きではなく、「まだ信頼を築く途中段階」にあるというサインなのかもしれません。これをきっかけに、より丁寧な検証と改善が進み、「便利で安心」と素直に思える仕組みになることを期待しています。

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